山梨県では桃の花がほぼ満開となり、今年は桜の開花時期と重なりました。
華やかな春の花の共演です。
土屋ぶどう園は、2月下旬から行っている「ぶどうの木の皮向き」がやっと終盤です。
古い皮を剥いて剥がしてあげることで、害虫からの被害を減らす効果があります。
古い皮と幹の間に、害虫が住み付いてしまうのです。
1本1本カンナ等で、ガリガリと皮をむいて行きます。
品種によっては、ぺりぺりと手でも剥ける物もあります。
本日はロザリオ・ビアンコの皮むきです。
この木は樹齢30年以上になる、土屋ぶどう園の中でも高齢の木です。
幹も太く、子供では手が回りません!!
ぶどうの木も、若い木はまだ良い房がならず、高齢になると房が小さくなったり、病気にかかったり・・。
常に良い房を提供する為に、古い木の近くには、若い苗木を植えておきます。
しかし、この木は今だに最盛期の現役で、違う畑に植えてある10年以上たった適期の木よりも良い房を付けます。
土屋ぶどう園では、最も大切にしたい、働き者の木なのです。
丁寧に皮をむいて行くと、木の色が明るく、綺麗な表面になります。
とっても広い範囲に枝が伸びているので、木の全体の皮剥きが終わるには、まだ数日かかります・・。
暖かくなって活動を開始したぶどうの木は、水分を吸い上げて、剪定した枝の断面から樹液を
ポタポタと垂らし始めています。ぶどう農家には春を感る光景です。